Benri-navi by myhurt
プラネタリウムのふたご
- この本の著作者 :
- いしいしんじ
- 2006.
- 12.
- 01
- (Fri)
- 12:34
1/3ほど読んだところで、ハッとした。
この小説は、先を急いで読み進める類の物語では無いと。
物語の結末は気にはなったけれども。
毎日、少しずつゆっくり読んだ。
星空の見えない町のプラネタリウムで、毎日、星空を見せ星を解説する男が、ふたごの父親となった男だ。
自分の役割に誇りを持ち、日々誠実に生きる男。
プラネタリウムに置き去りにされたふたごの赤ん坊は、プラネタリウムのその男に引き取られ、プラネタリウムの中で、毎日、星に纏わる神話を聞き、星空を見て育つ。
ふたごの一人は郵便配達員とプラネタリウムの解説員に、もう一人は手品師になった。
大人向けの物語のわりには、どういうわけか「女」の存在はできるだけ排除されている。
ふたごを引き取ったのは、独身の男だし、学校の女教師はあまり好ましくない人物のように描かれ、ふたごは町や工場の男達の中で育って行く。
唯一、重要な役割を持つ女性は「盲目の老女」のみ。
毎日、満員電車に揺られ、疲弊した毎日を送っている方へ。
日々を大切に生きて行きましょう。
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包帯クラブ
- この本の著作者 :
- 天童荒太
- 2006.
- 11.
- 01
- (Wed)
- 12:54
天童荒太の小説は、重いテーマの大人向けの小説が多いのだが、こちらは、若者向けの小説。
子供の頃、大した怪我でもないのに、包帯を巻いてもらうと嬉しかった事を思い出す(w
包帯を巻いて貰うという行為には、とても何か大切にされているような、そんな「特別な」イメージがあったのだろう。
ストーリーは、心に傷を負った出来事があった場所に包帯を巻いて、心の傷を癒す、という行為を行う「包帯クラブ」が結成され、行動を開始する、という話だ。
他の誰かが、受けた仕打ちによって負わされた心の傷を、メンバーみんなで分かち合い、手当て(包帯を巻く)を行う。
この小説を読んで、ちゃっかり自分も癒して貰いましょう。
白い包帯が優しく暖かく思えるはず。
そして、自分もいつか誰かに恩返しが出来そうな気分になれるはず。
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羊をめぐる冒険
- この本の著作者 :
- 村上春樹
- 2006.
- 09.
- 19
- (Tue)
- 12:21
読んだのは3回目ぐらい。
羊男3部作(「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」)の3作目の小説。
しかし、「ダンス・ダンス・ダンス」へと続くのであります。
いちばん最初に読んだ時は、普通に、この奇妙なストーリーを楽しんで読んでいただけだったようだが、回を重ねる毎に私も歳を重ね、「僕」の心情を深く理解できるようになったような気がする。
また、改めて村上春樹本の「くどい言い回し」のセンスの良さに脱帽。
悲しいストーリーなのに、その度に「プププ」と笑ってしまう。
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